2013'01'30/アートエリアB1
大阪、中之島。
地下鉄構内にあるアートエリアB1にて、undesignの活動についてお話させていただく機会をいただきました。
参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
当日はundesignがうまれた経緯や、これまで行ってきた取り組みについて
キーワードをあげながら、ゆるゆるとお話させていただきました。
貴重なご質問もたくさんいただき、感謝しております。
こちらでは、いただいたご質問にお答えすることで、改めてundesignの活動について、
そして、私たちが大切に考えていることなどをご紹介させていただければと思います。
当日のレポートについては、メンバーの岩田直樹(アトリエ・カプリス)のブログ、
この機会をくださったWSDさまにも取材いただいております。
あわせてご覧頂ければ幸いです。
※岩田直樹(アトリエ・カプリス)ブログへ
※WORKSHOPDESIGNER'S magazineへ
●undesignについて
Q:「un」は「反対の」って意味もあるんで、誤解されません?
A:「un」は問いかけなんです。
誤解もOK。
逆さ眼鏡で見てみよう、固定概念をはずしてみよう、色んな当たり前を見直そう、
そんな思いがこもっています。
「un」というキーワードに「ん?」とひっかかってくれた方と出会いたいのです。
●デザイン体質について
Q:デザイン体質づくり、詳しく聞きたいです。
A:方法を持ってくるというのではなく、自分の中にあるデザインマインドを
自然と使える体質になることを目指しています。
プロセスを大切にし、あえてカオス化することで、自分のデザイン感を育てます。
とりわけ、フラットな関係をつくることは大切な要素です。
「学び×デザイン」は学ぶだけで終わらず、美しいということだけでデザインを語るのではありません。
そこに集う人と学び合うこと、提案があり価値をつくるということ、
undesignが考えるデザイン体質は、「人」と寄り添うことです。
●“たしなみ”としてのデザインについて
Q:デザインをどういうものとして捉えていますか?どんな慣習をつけることでしょうか?
A:undesignでの「デザイン」は、みんなが持っているデザインマインドに気づいてもらう、
引き出して意識化してもらうことと捉えています。
そうすることで、人とつながりやすい体質になればいいな、と思っています。
もてなし、もてなされ、という「粋」のデザインが「関係性をよくしていく」上で大切だと考えています。
慣習については、「見える化し、分解する」ということが一つあるかもしれません。
undesignでは企画をたてる時、コトバの分解がかかせません。
これは、ごまかさずに向き合うということにつながっています。
●「境界」のデザインについて
Q:摩擦はあるのでしょうか。
A:摩擦はデザインの種。
固定概念をひっくり返せるかもしれない「何か」があるかも。
一皮むけるチャンスです(笑)
ただし、チャレンジしたい摩擦と、回避したい摩擦は嗅ぎ分けます。
嗅覚を鍛えることもデザイン体質だと考えています。
だからこそundesignでは五感を研ぎすませるということに、こだわりたいと考えています。
●引き算の美学について(引き算のデザイン)
Q:気持ちよく「引き算」できる/してもらえる ようになるには??
Q:足し算のデザインについて、美学は存在しますか?
Q:大事なものを捨ててしまったら?
Q:捨てる勇気が必要?
Q:デザインをあえてしない、というのは?
A:大切なものを際立たせるために、引き算するので捨てる心配はありません。
ただ、そのために何が大切かを徹底的に考え共有します。
そうすることで、引き算も足し算もできるのだと思うのです。
もちろん準備や計画はたくさん用意しています。
ただし計画にしばられず柔軟に対応できるための用意です。
サロンに来てくださる人、今日出会う人のことを想えば、捨てる勇気はいりません。
また、undesignではデザインをひとり歩きさせません。
その時、その場にいる人と一緒に「いい感じ」のサロンを作りたいと考えているんです。
●undesignは、ゆるいつながり
Q:ゆるいつながりの中では、いがみ合いや、いじめはないの?
A:組織化しているワケでもないので、縛りもありません。
ですから、いがみ合いも、いじめもありません。
ある意味いつ逃げても大丈夫(笑)自由であることは大切にしています。
●ゆるい会議について
Q:デザインとかアイデアが出なくなったときは、
ゆるい会議で色んな人と対話すれば答えが出るようになるんでしょうか?
A:一人で考えるよりも、いろんな「アタマ」が寄り集まることでインスパイアされアイデアが広がります。
ただ、いつでも「言いたいことを言える雰囲気」があればこそ。
アイデアにつまったときは手を動かしたり、違う話をしたり。
会話の寄り道が、視点を広げ、アイデアも広がるように思います。
●undesignは、無計画・無目標です
Q:こうかいしませんか?
A:計画をしすぎないことが、その計画にしばられず、現場対応しやすくなっています。
ただ、何を大切にするかは時間をかけて共有しています。
Q:今のところ何ができそうですか?今後の見通しはどんな感じですか?
A:一人ではできないことが、できそうです。
サロンでは一期一会の出会いを大切にしています。
それもあってか、出会った人と何かできないかなあと、考えたり。
また、サロンの活動と社会への「つながり」までのデザインを企て中です。
2月に行ったスペシャリティコーヒーのRIOさんとのコラボレーション、
「コーヒーとデザインのサロン」からは、みなさんと一緒に作ったコーヒーの帯が店頭に並びます!
乞うご期待!
※いただいたご質問は、当日お話させていただいたストーリーの流れなどから頂いたものです。
たくさん頂いたご質問の中から、お伝えできそうな範囲で掲載させていただきました。
熱の冷めないうちにお答えしようかとも思いましたが、とてもよい質問をたくさんいただきましたので、
メンバー全員で、じっくりと話し合いたいと思い、少し時間がたってしまいました。
その時、その場でのお答えではないため、わかりにくい点や、
質問の意図と違うこともあるかもしれませんが、ご了承ください。
また、気になる点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。